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強迫性障害でも一人暮らしできる?ここが不安!これが困る!

学校に入学した、会社に務め始めるタイミングなどで一人暮らしをするという方もいると思います。

また自由で楽しそう、一度は経験してみたい!みたいな理由で一人暮らしをする方も結構多いのではないかなと思います。

一人暮らしはただでさえ初めは不安もあるかと思いますが、その生活に強迫性障害がどのような影響を及ぼすのか

そのことについてお話したいと思います。

目次

強迫性障害のある生活とは

感情の変化

私は一人暮らしを始めて3年目に強迫性障害が発覚しました。

それまではホームシックになることもなく、一人暮らしって最高!楽しい!みたいな毎日でした。

全てが自由で、外出していても何時の電車に乗って帰らないといけないという焦りが無いのがとても快適でした。

自分だけの空間があることがすごく特別みたいで毎日ワクワクしていたのを覚えています。

ところが強迫性障害になってからはかなり生活が変わってしまいました。

今まで快適に感じていた一人の空間が全て不安や恐怖を余計に強くさせました。

何かあっても誰も頼れないとか、自分で全部何とかしないとという気持ちがどんどん重荷になっていました。

でもその反面こんな姿誰にも見られたく無いし、自分のやり方やペースがあるので一人の方が楽なのかもと思っていました。

ここが不安、これが困る!

確認事項の多さ

とにかく確認事項が多くて、それを何回も繰り返すので一つ一つに時間がかかります。

家を出る前は窓閉めた?換気扇止めて電気消した?ヘアアイロン電源切ってる?ちゃんと鍵かけたっけ?みたいな感じで

どんどんと不安なことが出てきます。

でもこれってみなさんも経験あることだと思いますが強迫性障害は何が違うのか?それは不安の度合いと回数が桁違いなんです。

大体1、2回くらいの確認で終わるところを5回、10回と永遠に繰り返してしまいます。

指差し確認をしながら声に出しながら確認しています。これを何回もしないと不安で中々家から出られない時もありました。

玄関で靴を履きかけて、「あ、窓大丈夫やっけ?」と戻ったりすることもあります。

家に帰ってきてからもお風呂に入る前や寝る前の玄関の戸締りと窓の確認はこれでもかというくらいに時間をかけて毎日

同じことの繰り返しでした。

それが終わったと思ったら目覚ましの確認をしたり、シフトの時間を確認したり…。

とにかく次から次へと不安がどんどん出てくるので不安の連鎖で頭の中はパンク状態です。

しかもそれらのことがちゃんと出来ていないと命に関わるほどの恐怖感があるので、その為に何度やっても止めることが出来ませんでした。

手を洗う回数

さらに私をかなり悩ませていることが手を洗う回数です。

家に帰ってきてからすぐと、掃除をした後、ご飯を作る前と料理をしている間、食べる前…数えきれないほど毎日手を洗っています。

自分の手が汚れているのではないか、その手で物を触ったり食材を触ると菌が移る感じがしてそれを食べると自分の具合が

悪くなり最悪命を落とすかも…なんてこと本当に真剣に考えています。

これが脳内にこびりついて離れないので何回も手を洗うことで自分を安心させています。

冬場になれば手はひどく荒れますがそれよりも手を清潔に保つ方を優先させてしまいます。

ハンドソープはすぐ無くなるのでストックがないと不安で仕方ないし、衛生面を考えてキッチンペーパーで手を拭いています。

どちらも使う量が尋常じゃないのでお財布にも環境にも悪いことしかないです。

物音への恐怖

マンションに住んでいるあるあるかもしれませんが、どうなってんの?というくらい壁が薄いことってありますよね。

1Kの部屋に住んでいるので余計にそれを感じていて、隣の方のくしゃみや咳払い、話し声や携帯のバイブまで

響いてくることがあります。必ずしも隣ではなくてもマンションってかなり音が響くという所も多いと思います。

生活音なので仕方ないことですが、私にはなぜかそれが全て威嚇されているように感じてしまいます。

例えば咳払いが聞こえるとテレビの音が大きいのかもと思って音量を下げたりしています。

常に強い不安や恐怖があることが当たり前になってしまったので些細なことにも怖くなってしまっています。

以前どこからか大きな何かを叩く音がしていて、何故かそれが自分に向けられているのではないかと怖くなってしまい

動けずお風呂にも入れずそのまま床で寝たなんて日もありました。

一人暮らしの一人で自由気ままな良いところが、全て不安というものに変わってしまいました。

強迫性障害の一人暮らしで気をつけたいこと

一人で生活していると不安だらけの毎日ですが、実は実家に帰って親と過ごしている時は半分くらいこの感情忘れてます。

はい、と急に渡されたパンをそのままの手で食べるなんて普段はあり得ないことだって出来てしまう時があります。

もちろん全てが大丈夫になる訳ではありませんが信頼できる人と一緒にいることの安心感に改めて気づきました。

誰かそばにいてくれる安心感やその存在はとても大きいものです。

戸締りだって気にしませんし、目覚ましは基本かけません。手を洗うことは止めれられませんが回数はかなり少ないです。

大袈裟な言い方ですが普段自分が一人で背負っている負担がすーっと消えていく感じがあります。

ただ全てではないので、実家にいても夜にふと大きな不安がやってきて眠れない時もあります。

本当に何もない?大丈夫?とどこまでも不安はつきまとってきます。

この感情を消そうとするよりも、上手く付き合っていく方法や考え方に切り替えた方が楽かも!と思いました。

また一緒に生活していて、自分の不安や恐怖をそのまま相手に何度もぶつけると相手が疲れてしまう時もあるし

それが原因で自分を責めたり否定することにつながりかねません。

つい確認したくなりますが、大丈夫やんな?と聞くより大丈夫やな!と一緒に思える方が良いなと思います。

それぞれの環境で一人暮らしが必ず必要な方もいらっしゃるかもしれませんがまず自分に聞いてみてください。

今の暮らしを生活をこのままずっと続けていけるのか。どれほどの大きな負担があるのか。

気づかないまま頑張りすぎて突然プツンと何かが切れてしまうこともあるかもしれません。

周りの意見や状況も考えなければなりませんがまずは自分を一番に優先してください。

自分がSOSを出しているならそれに気付いてあげて、一人暮らしをやめる勇気も時には必要です。

強迫性障害でも一人暮らしは可能ですが、あなたは必ず大丈夫とも無責任には言えません。

ある程度の負担があることを認識しておくことはすごく大事だと思います。

ただ自分が実際できるかどうかはやってみないと分からないのが正直なところですし、私も現在一人暮らしをしながら

どうしたらもっと快適に出来るか考えている途中です。

なので引越しに時間やお金はかかるし準備も大変ですが、自分がしたい!と思ったタイミングでこれも経験の一つとして

一人暮らしを選択されることも良いことだと思います。

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この記事を書いた人

関西在住の20代OLです。
私の趣味はダンスで、自由に自分を表現できるところがとても好きです。
言葉で伝えることとは別に大切な自己表現の一つになっています。

そんな私は今心の病気と共に生活をしています。
突然体調に変化を感じて心療内科に訪れた時、強迫性障害と診断されました。
それ以来病気になった自分を弱い人間だ、人より劣っていると責め続けてきました。
ですが実際は全くそんなことないと気づきました。
そして心の病気が原因で辛い経験をしている人がたくさんいる事を知りました。

私はこの気づきや病気の辛さを共有でき、みんなが安心して過ごせる場所を
作りたいと思っています。
もっと心の病気についてオープンにする事で
お互いが過ごしやすい環境、社会を作っていけるのではという思いから
ブログを始めました。
私のブログでは、みんなで一緒に病気があってもそれを乗り越えて前向きに
幸せになっていこうという事を発信しています。

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