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パニック症は完治するの?

パニック症になると予期不安を感じたり、実際にひどいパニック発作が起こったりとても大変ですよね。

病院での治療をしていてふと、この病気はいつまで続くの?と思ったことがあります。

今日はパニック症が完治する病気なのか、そのことについてお話しようと思います。

目次

パニック症は完治できる病気?

早期発見と治療

今ではパニック症は9割の方が完治できる病気として認識されています。

残りの1割の方も完治とまではいかなくてもかなり症状が軽い状態にできると言われています。

その為にはまず自分がこの病気と向き合い正しく理解して治療していくことが大切になります。

そして大事なのは早期発見とすぐに病院で診察を受け必要であれば治療をスタートさせるということです。

早い段階で治療を始めれば高い確率で完治が見込め、時間もそこまでかからないようです。

ですが実際私はパニック症になって12年になりますが完治していません。

気付くのが遅過ぎました…。

すごいパニック発作を起こしていましたが、まさか自分がパニック症だなんて思いもしませんでした。

心療内科で治療を受け始めたのは初めてパニック発作を起こしてから6年経った頃でした。

ずっと不調は感じていたのですが、私が行っていたのは内科でした。

体の中に原因があると思いこんでいたので心療内科に行くという考えは全くありませんでした。

心療内科に通い薬で治療していましたがすぐに良くなるものではなくこの状況に段々と嫌気がさして治療を中途半端な状態でやめてしまいました。

もっと早く気づいていれば、治療していれば…と思ってももうその時は戻ってきません。

自分ができること

後悔しても治らないので、この病気と本気で向き合うしかありません。

この病気には波があります。

以前は自分がパニック症だなんて忘れるくらいに何処にでも行けていた時期もありました。

電車に乗ることも怖くないし、長時間の車の移動も平気だったしむしろ遠出が好きでした。

でもある時ひょっこりとパニック発作が顔を出します。

予期していない時にまたあの苦しさに襲われたらもうそこからは不安でたまりません。

そうなるとまたあの発作が来るのではないかと怯える日々が来るのです。

正直私はパニック症と真正面から向き合うのが怖いです。

治療法やこの病気をもっとよく知る為にネットで検索しますが症状を文字で読むだけでも苦しくなり涙が出てくる時もあります。

今ではまた通院して治療をしていますが私の中では薬はこれを飲んでるから大丈夫だよねというようなお守りのような

存在で実際にどれだけ効いているかは分りません。

また日常生活においても私は出来るだけパニック発作が起こりそうな場所は避けたりしています。

でも全てを避けられる訳では無いので例えば電車に乗っていて軽いパニック発作が起きてしまったら

まずはゆっくり呼吸してあとは心の中で何度も「大丈夫」と唱えたりしています。

最初は空いていた電車も発車の時間が近づいてくると人が増えて電車内の人口密度が増えていきます。

その人が増えていくのを見ているだけでも酸素を薄く感じたり動機がしたりします。

「あれ、なんかしんどい?」と思ったらもう発作は起きています。

自分ができることはしんどいなら迷わず電車から降りて外の空気を吸って休憩することや

軽い発作の場合はゆっくり呼吸することと心の中で「大丈夫、すぐに治るよ」と自分に声をかけてあげることです。

焦らないこと

症状に波がある中で生活をしていて、突然予期しないところで発作が再び出てきて続くこともあります。

その中で私は本当に完治するの?と疑問に思います。

完治しました、克服しました!そんな声を聞くと何だか変な焦りを感じてしまいます。

私が完治できないのは努力が足りないからなのかそれとも大袈裟に言い過ぎなのか。

同じパニック症で苦しんでいる方はみんな完治して安心して過ごせるようになりたいと願っているはずです。

何だか私は完治できるという言葉が一人歩きしているような感じがします。

パニック症は症状の出方もパニック発作の強さも人それぞれです。

みんながこの治療で完治しましたという方法でも出来ない人だって中にはいるはずです。

そしてこの治療は長期戦であり、本当に分からないくらいの小さな変化を感じながらの治療だろうと思います。

この病気と向き合うことで苦しいこともたくさんあるだろうし、やめたくなる時もあるかも知れません。

ですがそれを何とか乗り越えて少しずつ変わっていくのかなと思っています。

本当に小さな自分にしか分からないような成功体験を重ねて克服していくようなイメージです。

パニック症の9割が完治できる病気であるというのであれば私は望みは捨てたくないと思っています。

治療の進み具合だって人それぞれだから、自分が変われないことに変に焦りを感じなくても良いんですよね。

自分に合った治療法がきっとあるはずですし、自分が行動し続ければ必ず変化はあると思います。

自分が完治できていないからと言って焦ったり責めているならそれはやめましょう。

自分のペースで向き合っていくのが一番です。

その先にはきっと笑顔で色んな所に行ってたくさんのことを楽しんでいるあなたがいるはずです。

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この記事を書いた人

関西在住の20代OLです。
私の趣味はダンスで、自由に自分を表現できるところがとても好きです。
言葉で伝えることとは別に大切な自己表現の一つになっています。

そんな私は今心の病気と共に生活をしています。
突然体調に変化を感じて心療内科に訪れた時、強迫性障害と診断されました。
それ以来病気になった自分を弱い人間だ、人より劣っていると責め続けてきました。
ですが実際は全くそんなことないと気づきました。
そして心の病気が原因で辛い経験をしている人がたくさんいる事を知りました。

私はこの気づきや病気の辛さを共有でき、みんなが安心して過ごせる場所を
作りたいと思っています。
もっと心の病気についてオープンにする事で
お互いが過ごしやすい環境、社会を作っていけるのではという思いから
ブログを始めました。
私のブログでは、みんなで一緒に病気があってもそれを乗り越えて前向きに
幸せになっていこうという事を発信しています。

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