今日は強迫性障害になる前となった後の変化や、日常生活で感じることを詳しくお話しようと思います。
強迫性障害の生きづらさ
私は強迫性障害と診断されて約6年ほどが経ちました。
主な症状は不潔恐怖・確認恐怖が強く出ており、たまに儀式行為も出てきます。
以前の私なら気にならないような些細なことにも目がいってしまい
そこから不安が発生するとその不安を打ち消すために何度も同じことを繰り返してしまいます。
正直なところ自分でもばかばかしいと思うようなことでも一度不安のスイッチが入ると止まりません。
その不安だけが頭を支配しているようでそれが消えるまでは他のことは何もできなくなります。
しかし不安を消すための強迫行為はすればするほど訳が分からなくなりひどくなっていると感じた時もありました。
他の人の何倍もの時間をかけてしなければならないこともありそれだけでとても心身共に疲れてしまいます。
強迫性障害が及ぼす影響
日常生活において ①外出時や料理を作る時
私は普段から手を洗うことを中心に全てが回っているといっても過言ではないほど手の汚れが気になってしまいます。
実際に手には何もついていない状態でも自分の手が汚いかもというスイッチが入れば何度でも洗います。
外から帰ってきた時は長い時間洗わないと不安になり、それに加えて洗う時すごく力が入ってしまいます。
料理を作る時は特に洗う回数が増えます。
大袈裟に思われるかもしれませんが食材を触る手が汚くてその手で作った料理を食べて
もし具合が悪くなったり死んでしまったらどうしようとそこまで考えが広がっています。
なので料理を作る順番ももちろん気にしますがそれよりも頭の中ではいつも
この食材を触ったら手を洗おうとか、これが出来たら手を洗おうみたいな感じになっています。
日常生活において ②床に落ちたものやゴミ箱
私は症状がひどい時床に落ちたペンを拾うことができませんでした。
床や地面など足がつく場所=汚れているというイメージが強くありました。
なのでペンや物を落としただけでドキッとして変な汗が出るくらいの恐怖感がありました。
会社ではこっそりとメモ用紙に包んで掴んだり、ティッシュを使ったりしていました。
また同様にゴミ箱は汚れた物を捨てる場所というイメージが強くありすぎてゴミ箱自体触ることができませんでした。
今では少しだけマシになりましたが素手で拾わなければならない時は急いで手を洗いに行きます。
手を洗う時はハンドソープを使わないと洗った気にならないし
すぐには手を洗いにいけない状況では手が汚れているという恐怖で他のことは何も考えられない時もあります。
日常生活において ③数字や戸締りに対する異常な恐怖
自分は何か他の病気ではないかと疑ってしまうほど数字が分からなくなる時があります。
主に仕事での発注や、目覚ましの確認、仕事のシフト時間などは何度も見直してようやく次に進めるという感じでした。
数字自体は読み書きできますし、ちゃんとした認識はあります。
しかしこれで本当に合っているのか、間違いは絶対にないのかという不安が常にあり
その不安スイッチは容易に入ってしまうので何度も確認してかなりの時間を使ってしまいます。
仕事ではその確認のせいで遅くなり大事な時間にその仕事が間に合わずとても迷惑をかけた時もありました。
シフト制で働いていた頃は日によって時間が変わるので何度もシフト表を確認してその後に
目覚ましの時間を確認するので寝るまでにかなりの時間をかけていました。
それだけ確認しても不安が強い時は夜中に目が覚め一からシフト表と目覚ましを確認するなんてこともよくありました。
戸締りに関しても同じで窓や玄関を確認する時2箇所くらいなら1分あれば終わるようなことでも
私は10分、15分かけて確認するとういうようなことも頻繁にあります。
寝る前のこの確認が億劫になってしまい中々寝にいけないこともあります。
最後に
この文を読んでくださった同じ病気を持つ方は共感してもらえるところもあったと思いますが
そうでなければここまで度を越した不安を持っていることに驚かれている方もいるかもしれません。
ですが私はこれが通常なのでいつもこのようにして生活しています。
見せていないだけでこうして自分との不安に日々葛藤している方はたくさんいるのかもしれません。