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パニック症と仕事

病気を抱えながらの生活ってとても不安ですよね。

その中で仕事をすると言うのは、かなり精神的にも体力的にも辛いと思います。

仕事とどんな風に向き合っていけば良いのか…今日はパニック症と仕事についてお話したいと思います。

目次

パニック症でも仕事はできる!?

パニック症が仕事に及ぼす影響

私は2年間で4回転職した経験があります。

今では転職もよくある話かもしれませんが、当時は周りの人よりもかなり早い段階で転職をしていました。

パニック症の私にとって仕事を探す時に最も重要なのは勤務する場所までの距離です。

職場が近いこと、通いやすいことはみなさんにとっても大事なポイントではあるかもしれませんが

ある程度時間がかかっても他の条件が良ければ働くことは出来るかもしれません。

しかしパニック症になってしまうとたった5分、10分の電車やバスの移動がかなり困難になります。

朝の通勤時の混み具合を想像しただけでも何だか気が遠くなる感じがします。

実際私が転職する時は通勤時間に縛られてそこばかり目がいき、もっと自由に動けたら選択肢も広がるのにと嘆くばかりでした。

会社へは遅刻できない、必ずこのバスに乗らなければならないと言うプレッシャーに毎日押し潰されそうでした。

パニック症を抱え働くということ

私が今まで働いてきた場所はほとんどが歩きで通える場所であり、バスに乗っても5分くらいの距離でした。

でもいつも上手く近場で仕事が見つかるとういう訳ではなく、バスに乗って15分ほどかけて通勤していた時もありました。

慣れるまでは毎日ドキドキしていましたし、最初の頃はバスの中で頻繁に発作が出ていました。

パニック発作は1、2分ほどでおさまりその後は信じられないほどけろっとしている時もあります。

しかし仕事前に発作が出てしまうと会社に着く頃にはぐったりなんて日もありました。

私はバスで15分の距離を3年かけてゆっくりと慣れていきましたが、完全ではないのでパニック発作が出る時は出てしまいます。

同じ場所で何度もパニック発作が出るとその度に思い出してしまいそれだけでまた苦しくなる時もありました。

たった15分の道のりかもしれませんが私にはその時間が永遠のように長く感じていました。

常に予期不安を抱えながら過ごしていましたが、パニック発作は通勤時だけではありません。

社内で突然息苦しくなってふらふらする時もありましたし、マラソンを走った後のように息があがりながら

それを他の人には気づかれないように過ごしていました。

私はパニック発作は電車やバスや映画館で起こる率がとても高いのですが、買い物中や家で過ごしている時に出る

場合もあります。

突然やってくるので防ぎようがなくパニック発作が始まれば休んでいるしかありません。

いつくるか分からないので仕事中にもし発作で倒れて迷惑をかけたらどうしよう…と思っていました。

また一人でいる時に発作が起こるととても恐怖で不安ですし、死を思わせるような感覚になります。

常に逃れられない不安と闘いながら仕事をする日々を送っています。

パニック症と上手くつきあっていく

パニック症になったからと言って全く仕事が出来ないという訳ではありません。

しかしパニック症は仕事という責任あることをするには予想以上に重くのしかかってきます。

移動が不便になり、日々の予期不安から逃れられない生活はそれだけで大きなストレスになります。

みんなに迷惑をかけてはいけないと表に出ないようにパニック発作をぐっとこらえたり、人の目につかない場所で

おさまるまで少し休むということもあります。

外に出ることすら苦痛になり仕事どころの話ではなく、自分は働くことも出来ず不安の中で外に出ることすらままならない状況に絶望しました。

何をするにもパニック症だからという不安がつきまといました。

毎日の体調管理をしっかりしていてもパニック発作は何の前ぶれもなくやってくるのでどうしようもありません。

今でこそ落ち着いて対応できるようになりましたが、だからと言って予期不安が消えることは今のところ無さそうです。

この先何の希望も見えずに仕事も出来ず不安の中で過ごしている方も少なくないのかもしれません。

やっぱり自分がパニック症だと人に伝えるのは緊張もするし難しく考えてしまいますよね。

近い存在ほど迷惑や心配をかけられないという気持ちから言えなかったり、どんな反応をされるか怖くなったり。

無理に伝える必要はありませんが、周りがそれを知ってくれているのといないのとでは大きな差があるように思います。

また現在仕事をしていてどうしてもパニック症の不安から仕事を続けるのが難しいというのであれば思いきって

仕事から離れて自分を休ませてあげるのも一つの選択肢です。

一番は無理をしないこと、他の誰かを頼っても良いと思います。

今では働き方も多様化してきているので必ずしも出勤する必要性は薄れてきているところもあります。

自分を追い詰めて必ずこの場所で働かなきゃ!ということはありません。

自分のペースで自分に合った働き方が見つかるはずです。

パニック症を急いで治すことよりも、自分が安心して心地良い選択をしていくことがとても大切だと思います。

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この記事を書いた人

関西在住の20代OLです。
私の趣味はダンスで、自由に自分を表現できるところがとても好きです。
言葉で伝えることとは別に大切な自己表現の一つになっています。

そんな私は今心の病気と共に生活をしています。
突然体調に変化を感じて心療内科に訪れた時、強迫性障害と診断されました。
それ以来病気になった自分を弱い人間だ、人より劣っていると責め続けてきました。
ですが実際は全くそんなことないと気づきました。
そして心の病気が原因で辛い経験をしている人がたくさんいる事を知りました。

私はこの気づきや病気の辛さを共有でき、みんなが安心して過ごせる場所を
作りたいと思っています。
もっと心の病気についてオープンにする事で
お互いが過ごしやすい環境、社会を作っていけるのではという思いから
ブログを始めました。
私のブログでは、みんなで一緒に病気があってもそれを乗り越えて前向きに
幸せになっていこうという事を発信しています。

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