日々の生活の中で突然、身体の不調に襲われたら不安になりますよね。
もし、それが自分が経験したことのないような苦しさなら
何か体の病気を疑うこともあると思います。
今日はパニック症である私が実際に体験した症状についてお話したいと思います。
パニック症の症状
私はパニック症歴11年ほどになります。
何でもない、普通の日常。
朝起きて、出かける準備をして、いつも利用する電車に乗りました。
朝から何か変化を感じることもなく、体調もいつも通りでした。
もう少しで、乗り換える駅に到着するその時
それは突然やってきました。
私は電車の扉のすぐ前に立っていました。
すると突然、お腹あたりに嫌な痛みを感じました。
あれ、お腹壊したかなと思っていると
今度はだんだんと息が苦しくなっていきました。
私はとても体が熱くなり、普通に立っている状態でも頭に血がのぼっているような感覚でした。
身体や顔に痺れるような感覚があり、足に力が入らずふらつきました。
ドアにもたれるように立っていましたが、今までに感じたことのないほど心臓が大きな鼓動をうっていました。
私は何も考えることが出来ずに混乱していました。
本当にもう少しで駅に着くというところで
さっきまでのぼせたような私の体は一気に血の気がさーっと引いていきました。
その時手は冷たく震えていました。
駅に到着しドアが開いた瞬間
私はふらつく足で電車から降りました。
視界は大きく揺れ、ほとんど白くなっていました。
人の声は遠くに感じ、人が歩くとそれが残像を残して黒い線のように見えていました。
私はすぐそばにある駅の休憩所の椅子に倒れこみました。
私が体を起こせるようになったのはしばらくしてからでした。
私は、これが貧血かそれともどこか体が悪いのか
そんな風に思い不安になりました。
このまま自分はどうにかなってしまうんじゃないか
死んじゃうのかな…
と思ってしまうほどのとても恐ろしい体験でした。
パニック症の原因
パニック症の原因ですが
はっきりとしたことは解明されていないようです。
私も初めての症状は突然やってきたので
何が原因だったのかはっきり分からないままです。
私の場合は何か予兆があるわけでもありませんでした。
最近とても調子が悪いなというような
決定的なこともありませんでした。
原因が何なのか、この症状は一体何なのか。
私がこれをパニック症だと知ったのはずっと後のことでした。
パニック症の恐怖
私は1回目の症状が出てからも原因が分からず
たまたまその時は調子が悪かったのだろうと思っていました。
しかしそれ以来、度々電車でしんどくなるということが増えていきました。
最初の時ほど大きな症状ではないものの
頭に血がのぼって体や顔が痺れ、全身が震えてくる
過呼吸になって息が苦しいということはよくありました。
これが何度も電車内という同じ場所で起こるということに
私は少しずつ恐怖を覚え始めました。
それがトラウマになり
またあのしんどさが襲ってきたらどうしよう
また電車の中でしんどくなったらどうしよう
不安と恐怖でいっぱになっていた時もありました。
一時期、芸能人の方たちが
自分がパニック症であるということを告白されているのを
よく目にすることがありました。
実際パニック症になっていた私自身
こんな病気があるのかーと
呑気なことを思っていました。
自分ではこれがパニック症とは気付くことが出来ませんでした。
表に出てお仕事される芸能界の方たちだからこそ
そういう方に多い病気なのかなと勝手に思っていました。
でも全く違いました。
パニック症は誰にでも起こる病気です。
そしてそれは何の予兆もなく突然とやってきました。
こんなに症状が出ているのに原因が分からないということも少なくないと思います。
まず一番に内科に行ったり
過呼吸の症状が出るので呼吸器科に行ったりすることはあると思います。
これは体の中に原因があると思うからです。
当時の私も心療内科で診てもらうという考えは1ミリもありませんでした。
もし、同じような体験をしたことがあるけど
原因は分からず不安な日々を送っている方がいたら
心療内科に行くということも考えてみてください。
病院に行って話を聞いてもらう
薬を飲んで治療すること
そうすることで少しでも不安な日常から抜けることができると思います。
病院は行きづらいかもしれませんが
我慢せず、一度行ってみてください。
これからの生活の仕方が変わってくると思います。
一人でも多くの苦しんでいる人が救われますように。